【アレルギー性鼻炎(花粉症)について】

最近の厚労省のHPでは国民の40%以上がアレルギー性鼻炎を有すると紹介されています。原因は、戦後と比較し食生活の欧米化や住環境の変化、花粉量の増加などが考えられます。有病率など地域差がありますが、例えばスギ花粉の飛散量の報告では秋田は全国的にみて少ないほうです。

花粉症はスギやカモガヤ、ヨモギなどの花粉が原因となって、くしゃみや鼻水、鼻づまり、目の痒み、などの症状を引き起こすアレルギー性鼻炎です。季節性の花粉症のほかに、埃やダニ、カビなどが原因となる通年性アレルギー性鼻炎もあります。

花粉症の治療は予防とくすりです。アレルギーの原因を知りそれらを吸い込まないことと、内服薬や点鼻薬、点眼薬の使用です。

当院ではスギとダニの舌下免疫療法を行っています。血液検査でアレルギーの有無を確認し、心臓疾患や喘息の有無、内服薬を確認し、問題がなければ施行できます。施行の前に注意点を説明します。薬は徐々に増量することになっていますので、飲み方に注意してください。3年間以上の継続を勧めています。特に小児の方がおすすめです。

【副鼻腔炎について】

顔や頭の骨には空洞がいくつかあり、鼻の周囲の空洞は副鼻腔といいます。この副鼻腔に細菌感染が起こり、粘膜肥厚により換気障害が起こり、さらに粘液産生があるのが副鼻腔炎です。急性副鼻腔炎では、多量の膿汁が出て、頬部痛や頭痛を伴います。稀に、視力障害や脳炎を発症します。慢性化した副鼻腔炎では、汚い鼻汁がなかなか改善せず、後鼻漏(鼻汁がのどに落ちてくる)、咳、痰が良くならないなどの症状がみられます。診断にはレントゲンで副鼻腔の陰影を確認する必要があります。最近は好酸球やアレルギーなどが原因となる副鼻腔炎もあり、鑑別が重要になってきています。

治療には内服薬、ネブライザー、局所処置、副鼻腔洗浄、手術などがあります。

【嗅覚障害について】

嗅覚障害とは、においがわからないことです。匂いは鼻腔の天井付近の嗅上皮に“匂い分子”が付着し、それが嗅神経を介して大脳へと伝わりますが、これがうまくいかないと匂いがわからなくなります。

嗅覚障害は原因によって以下の①~③に分類されます。

①嗅上皮の機能は問題ないのに、粘膜の腫脹や鼻汁で匂い分子が嗅上皮に付着できない状態で、アレルギー性鼻炎、副鼻腔炎などで多くみられ、疾患の治療を行います。

②嗅上皮が障害されているために、匂い分子が付着しても神経に伝わらない状態です。風邪のウイルスによる障害が代表的です。薬物で治療しますが、残念ながら回復しないケースもあります。①と②が同時に起きている場合もあります。

③嗅上皮の奥の嗅神経が損傷している場合で、頭部外傷、脳腫瘍など原因であり、改善は難しいかもしれませんが、海外では神経再生のためのトレーニングなどの報告があります。

治療法としては、原疾患の治療に合わせて、ステロイド薬の点鼻や漢方薬の内服を勧めています。時間がたつと改善が難しくなりますので、早めに治療をお勧めします。

診療時間・カレンダー

時間
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住所

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